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鋼の錬金術師 82 (未来)

「なぁ、眠たいの?」
「眠たくないけど?」
「じゃあ、何故オレの上に寝転がる」
「エドがここに座ってたから」
「あぁ、そう」
「撫でても良いのよ?」
「どこを!?」
「どこって、頭とか」
「え、あ、あー…うん」
「微妙な返事するわね?」



なにを考えてたのか、ちょっと正直に言ってごらんなさいな。
怒りはしないと思うわ、多分ね。
耳まで真っ赤に染まった君に猫みたいに擦り寄った。

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鋼の錬金術師 81 (未来)

「エド、ちゅーして」
「ハイ!?」
「キス」
「いや、分かるけど!」
「じゃあ何よう」
「…ふ、雰囲気が無さ過ぎる…」
「夜だったら気にせずがっつくくせに」
「わーーーーーーー!!!!」
「あたしからしたら怒るじゃないっ」
「それは、お前がいっつも唐突だからだ!」



どちらも譲らずにらめっこ。
あたしが悪いんじゃないんだから。
顔が近付いた瞬間に君の唇を奪ってみた。

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鋼の錬金術師 80 (未来)

「…ん」
「甘い」
「さっきアイス食べた」
「自分だけ!」
「エド、居なかったんだもの」
「さっきアルが土産に買って来たシュークリームひとりで食べる」
「やだやだ!ずるい!!」



出るに出られないこの状況。
なんでこの夫婦は時と場所を考えないかな。
居間を覗いた瞬間に、兄と義姉のキスシーンに鉢合わせ。

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鋼の錬金術師 79 (未来)

「あーん」
「…オイこら」
「良いじゃない、ひーとーくーちー!」
「向こうにあるだろ!ヒトのをわざわざ取るな!」
「ひとくちで良いんだもの」
「だからって、餌をもらう雛鳥みたいに」
「可愛いでしょ」



自分で言うな、自分で。
ケーキをひとくちフォークに刺して、口に運べばぱくんと食べる。
可愛いなんて、思った方が絶対負けだ。

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鋼の錬金術師 78 (未来)

「ほらよ」
「え?」
「あ?」
「え?」
「ん?」
「ええええええ!!!?」
「うお!?」
「エドが花束なんて!花束なんて!!」
「この前ほしいって騒いでたのお前だろうが!」
「言ったけど、ほんとにくれるなんて思わなかったんだもん」
「おまっ、要らんなら返せ!」
「やぁよう」



色とりどりのガーベラにマーガレット。
春めかしいブーケに口付ける。
喜んでる、ん、だよな、一応。
鼻歌交じりに零れる彼女の笑顔に、こちらまで頬が緩みそうになるのを必死に堪えた。

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鋼の錬金術師 77 (未来)

「あれ」
「アル、おかえり」
「ただいま」
「ばっちゃん、アル帰って来たぞ」
「あぁ、おかえり」
「ただいま、ばっちゃん」
「そんなとこ突っ立ってないで、座ったら?」
「ウィンリィ、これあげる」
「絆創膏?あたし、怪我なんてしてないわよ」
「怪我にも貼るけどね」
「『にも』?」
「うん」
「………?」
「………」
「………………ッッ!!!!」
「兄さん」
「分かった、アルフォンス。分かったからそれ以上言うな…ッッ!!」


せめて見えないとこに付けてあげなよ。
ため息吐くついでに零す弟の顔を振り向けるはずもなく。
洗面所へと走って行った彼女から、銀色の凶器が飛んでくるのも時間の問題。

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鋼の錬金術師 76 (未来)

「で」
「はい」
「どうして正座させられてるか分かってますか」
「…なんで今日に限って鍵掛けてねぇんだよ」
「ソレを開き直りって言うのよ!」
「着替え見たくらいで今更!!」
「反省してないッッ!!」
「…普通にオレの前で着替えるくせに」
「だって今日は可愛いのじゃなかったんだもの!」



それは、いわゆる勝負下着とかいうアレですか。
いやいや、勝負とかしなくても良いから、別に。
状況と理不尽と不可解でアンバランスな彼女の機嫌。

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鋼の錬金術師 75 (未来)

「エド、口開けて」
「あー?」
「あげる」
「チョコ?」
「おいしい?」
「うまいけど…なにごと?」
「理由が無いとチョコもあげちゃ駄目なの?」
「駄目じゃないけど、下心が怖い」
「失礼ねっ!」



せっかくおいしいとこのチョコ買ってきてあげたのに!
ぷんすかとむくれている彼女に、謝るタイミングを逃す。
ごめんの代わりにチョコレート味のたくさんのキス。

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鋼の錬金術師 74 (未来)

「えっとねぇ」
「………うん」
「プリンと、シフォンケーキと、ドーナツ、ガレット!」
「肥える!絶対肥える!!」
「肥えるって言わないでよ!家畜じゃないんだから!!」
「確実だろ!ぜってぇ太る!!」
「だって、やっと解禁なんだもの」
「目標体重になったからって、逆戻りだと思いマス」
「リバウンドは気をつけるもん!」
「だからって食い過ぎ。一気に行くことないだろ」
「じゃあ…プリンとシフォンで我慢する」
「それでもふたつ…」



でもやっぱりマシュマロココアも。
目を輝かせてカフェのメニューに指を走らせる。
適度に食えば、太りもしないと思うんだけども。
そもそもどこが太っていたんだか、いまいち分からない彼女にため息ひとつ、苦笑がひとつ。

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鋼の錬金術師 73 (未来)

「くしゅんっ」
「ウィンリィ、風邪かい?」
「違うと思うけど、どうだろ」
「風邪?」
「わっ、びっくりした!」
「お前、今薬飲めないだろ」
「だから、多分違うって」
「用心するに越したことねぇじゃん」
「ないけどぉ」
「あったかくしてもう寝ろ。風呂入ったよな?」
「エドが一緒に寝てくれたらあったかいんだけどなぁ」
「腹潰したらどうすんだよ」
「まだぺったんこよう」



ショールをぐるぐる巻きにされて、2階へと押しやられる。
背中から離れた両手が寂しくて、離れる前に抱き付いた。
驚いた君の唇にキスをして、早く来てねと擦り寄せた頬。

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