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鋼の錬金術師 72 (未来)

「お客さんから葡萄貰ったんだけど食べる?」
「食べる」
「粒が大きくってねぇ、香りが良いの」
「うん、美味い」
「あたしもひとつちょうだい」
「ほい、勝手に取っ…」
「ん」
「…咥えてんの取ることないだろ」
「ヒトの食べてるのっておいしそうに見えるじゃない」



むぐむぐと口を動かしながら悪びれない。
取られたものは仕方がない。
今度は取られる前に放り込み、キスするついでに半分こ。

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鋼の錬金術師 71 (未来)

「あひる隊長発射!」
「ぶっ!!」
「命中!」
「ウィーンーリーィーッッ」
「きゃーっ」
「なんだよ、このあひるのおもちゃ」
「前にね、ロゼさんとこに泊まったときにお風呂にあったなぁって思い出して」
「買ってきたのか」
「うん」
「ガキも居ねぇのに」
「これから出来る予定ですぅ」



水飛沫と一緒にころころ弾ける笑い声。
バスタブの縁に齧りついて、平常心を装う状況。
今、手を伸ばしたら、どれくらい驚くだろうか。

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鋼の錬金術師 70 (未来)

「…マジで一緒に風呂入る気?」
「嬉しいくせに」
「勘弁して」
「エド、最近湯船浸かってないでしょ」
「シャワーは浴びてマス」
「疲れがとれないんだから」
「睡眠で補ってるんだよ」
「そんなんだから、あたしが一緒に入ってあげるって言ってんの!」
「…襲うぞ」
「望むところよ」



違う、そこは望むとこじゃない。
最後の抵抗で発した言葉も、難なく受け止められてこちらが撃沈。
ここはもう開き直って、ほんとに襲ってやろうかと呟いていたら笑われた。

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鋼の錬金術師 69 (未来)

「風呂入ってくる」
「はいよ」
「…おい」
「ん?」
「お前、なんで着替え持ってんの?」
「お風呂」
「オレ、入るって言ったよな?」
「言った」
「ハイ?」
「一緒に入る!」
「…………………ッ、駄目!」
「お風呂くらいけちけちしなくても良いじゃない!」
「ばっちゃん、とめろよ!!」
「犬も食わないもんに口出しするほど野暮じゃないよ」



仕事がひと段落したから、爪の先までぴかぴかに磨くの。
一応女なワケだし、それはまぁ良い、構わない。
言わせてもらうならば、そうだな、ひとつ。
そういうのは、ひとりのときにやってくれ!

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鋼の錬金術師 68 (未来)

「エドはさぁ、こういう色っぽいの着たらぐらっと来る?」
「ファッション雑誌か」
「ね、どう?どう?」
「背中開き過ぎじゃね?」
「そうかなぁ」
「オレはそういうのより、可愛いのが…」
「へ?」
「……っ、何でもない!」
「言いかけたなら最後まで言ってよう」



フリルとレースにシフォンのスカート。
髪もくるっと巻いてみて、甘い甘いデコレーション。
全部まとめてリボンで結んで、君にプレゼントしてあげる。

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鋼の錬金術師 67 (未来)

「なんか飲み物ある?」
「ミルクと牛乳とヨーグルト」
「却下!!前の2つは同じもの!!」
「おいしいのに」
「匂いが駄目だ!あと口に残るのが嫌!!」
「我儘ねぇ」
「我儘で結構」
「じゃあ、飲んだらご褒美あげる」
「……………………やだ」
「一瞬、えっちぃこと考えたでしょ」



ほら顔が真っ赤じゃない、嘘吐いたって分かるんだから。
気不味くて口元隠す癖気付いてないのね。
泳ぐ視線に赤い耳たぶ、可愛いなんて言ったら怒るかしら。

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鋼の錬金術師 66 (未来)

「ん、飲む?」
「お前、コレ飲みかけ」
「お腹いっぱいになっちゃった」
「残りものかよ」
「要らない?」
「要る」
「だったら文句言わないでよう」
「言いたくなるわ」
「じゃあ、今度エドの飲みかけ貰ってあげるから」
「やらん」


カップの半分、ぬるくなったアップルティー。
香るりんごの甘酸っぱさと、紅茶の微かな渋みが舌に広がる。
ノンシュガーの飴色紅茶、カップ越しに触れた君の唇。

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鋼の錬金術師 65 (未来)

「お前たち、時々一緒に寝てるくらいなら寝室一緒にしちまえば良いのに」
「ッッッ!!!?」
「やだ!コーヒー吹き出さないでよ!!」
「なっ、え、は?!」
「同じ家に住んでて気付かないワケないだろうが」
「あたしは別に構わないけど」
「オレが構う!!」
「えー」
「手を出す出さないの言ってるのはお前だけじゃないか」
「露骨に言うな!ソレじゃねぇ!」
「じゃあ、なによう」
「…オレの貞操のが危ない気がする」



寝込みなんて襲いやしないわ、失礼しちゃうったら。
むくれたあたしに気がついて、慌てて取り繕うように言い訳する君。
言わなくても分かってる、嫌われてるワケじゃないことくらい知ってるわ。

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鋼の錬金術師 64 (未来)

「…おはよ、エド」
「おはよ…ってか、何笑ってんのお前」
「えへー」
「オレ、そんな間抜けな顔して寝てたか?」
「それは今更だし」
「酷ぇ」
「えっとね」
「うん」
「目が覚めて、一番にだいすきなヒトが見えるのって嬉しいね」



はにかんで、恥ずかしそうに染まる頬。
やわらかいぬくもりと一緒に甘えるように寄り添って。
まずい、可愛い、近寄るな。
一気に目が覚めた、倖せと気不味さの葛藤に悶える朝。

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鋼の錬金術師 63 (未来)

「なぁに拗ねてんだよ」
「…拗ねてないもん」
「じゃあこっち向けよ」
「やだ」
「ウィンリィ」
「そんな声で呼んだって、駄目なんだから」
「そんな声ってどんな声だよ」
「…えろい声」
「え、ろ…っ!?そんな声出した覚え無ぇぞコラ!!」
「エドのエはえっちのえだもん!!」
「名誉毀損で訴えるぞ!」



ワケの分からないこと言い出すときは、大抵機嫌が悪いとき。
何やっても怒るんだから、落ち着くまで放っておけば良いんだろうけど。
いつも笑ってて欲しいなんて、こっちの我儘。

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