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鋼の錬金術師 12

「はい、あげる」
「何これ。箱?」
「大切なもの」
「空っぽじゃん」
「うん」
「は?」
「あんた達はふたりぼっちじゃ、ないんだよ」


見えないもの。カタチのないもの。
いつもそこにあると思ってて。
旅の始まりの前の晩。
私が渡せる、ふたりへの餞。

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鋼の錬金術師 11 (未来)

「ウィンリィさーん」
「うん?」
「重いんですけど…でぇ!!」
「重くないもん!エドのばか!!」
「退け!重い!本が読めねぇ!!」
「また言った!!アルに言いつけてやるっっ!!」
「だ―――――!!!分かった!分かったからここに居ろ!!」



何でわざわざオレの膝に座るんだ。
上機嫌な彼女が鼻歌交じりにくっ付いて、
転がしていた毛糸を手繰る。
邪魔したら怒るんだろうな、どうせまた。
背中に流れた髪のひと房に、気付かれないよう口付けた。

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鋼の錬金術師 10 (未来)

「わ、手大きいね」
「普通だろ」
「『どうしてエドの手はそんなに大きいの?』」
「聞いたことあるな、そのフレーズ」
「どうして、狼さん?」
「だーれーがー狼だッ」
「きゃーっっ」



ころころと笑う君を照れ隠しに抱き締めた。
君を包み込む為、だなんて口が裂けても言えるはずない。

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鋼の錬金術師 9 (未来)

「おっきな欠伸だね、兄さん」
「殆ど寝てねぇんだよ」
「わあ、爆弾発言」
「阿呆!違…ッッ!!」
「だって昨日ウィンリィと一緒だったでしょ?」
「なになに、何の話?」
「ウィンリィも寝不足?」
「へ?ううん、ぐっすり寝たもの」
「…………だからだよ」


こっちの気もしらないで。
あの状況でどうしてぐっすり眠れるんだ。
甘い香りと柔らかい肌、意識してるのはオレだけか!

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鋼の錬金術師 8

「兄さん、AとBどっち?!」
「ワケの分からんことをいきなり言われても」
「どっち?!」
「え、A…?」
「Aだって、ウィンリィ!」
「はーい、了解!」
「ちょ、何?!何の選択肢コレ!!」
「当たってからのお楽しみー」
「嫌な予感しかしねぇぇぇえええええ!!!」


安心しなよ、選んだのは夕飯のメニューだってば。
反応が面白いからからかわれるんだ。
いちいちゲーム感覚、新鮮で楽しいと思わない?

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鋼の錬金術師 7

「ウィンリィ」
「な…っ、何?」
「…………」
「…………」
「…やっぱ、感触ねぇよな」
「~っ、何すんのよ莫迦ぁっっ!!」


照れ隠しにスパナを1発。
機械鎧で触れられた頬に、微かに帯びる熱が悔しい。
キスされるかと思った一瞬に、
負けたような気がして緩む口元を引き締める。

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鋼の錬金術師 6 (幼馴染の着替えに遭遇イベント直後/笑)

「声、掛ければ良かったじゃないのよ」
「…タイミング逃したんだよ」
「…見た」
「み、てな、い」
「説得力無い」
「見(え)てねぇよ!!」
「部屋物色してないでしょうね」
「するか阿呆ッッ!!」



いまいち信用出来ないけれど、一応信じることにする。
会わない間に逞しくなった?
ちょっとだけ変わった目線、悔しいから認めてあげない。

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鋼の錬金術師 5

「泣かないで」
「泣いてない」
「笑ってよ」
「笑わない」
「エドってわがまま」
「ウィンリィがだろ」
「…ずるいね」



笑って良いよ、泣いて良いよ。
君が君らしくある為に。
君が君で居られる為に。
ねぇ誰も、君を責めたりしないんだよ。

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鋼の錬金術師 4 (未来)

「エドエドエドエド、エドワードさんっ」
「はいはい、何でございましょーかね」
「お買い物行きたい」
「絶ッッッッ対駄目。」
「何で即答なのよー?!」
「ええい!臨月で笑えねぇ冗談言ってんじゃねぇ!!」
「適度な運動は良いって言われたもん!!」
「言われたのはその状態じゃなかったときだろーが!!」
「けち」
「けちで結構」
「…チビ、豆、ミジンコー」
「今何っつったぁぁぁぁああああッッ?!」


あら、まだ反応するのね。
仕方が無いからこれで我慢してあげる。
見つけた遊び、からかい甲斐のある愛しいヒト。

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鋼の錬金術師 3

「羽根が、生えたみたいだったんだ」
「…ぶっ」
「…笑うな」
「兄さんってば意外とオトメな妄想するんだね」
「妄想って言うな!」
「あはははは!笑いがとまんない!ウィンリィに教えてこよう!」
「ぎゃああああ!?」
「ウィーンリーィ!!」
「何でもねぇ!こっち来んな!!」
「なぁんですってぇ?!」
「ウィンリィ、あのね…ッ」
「お前に用事なんて無ぇからあっち行け!耳塞げ!!」
「黙らっしゃい!あんたに呼ばれたんじゃなくてアルに呼ばれたのよ!!」
「さっき兄さんったらねぇ」
「言うなよ?!言ったら承知しねぇからな?!…ぐはッ!」
「さぁ、アル。遠慮なく教えて頂戴」
「て、っめ…憶えてろよ…!」
「はい、ウィンリィの勝ちー」



あぁもう、ほんとに頼むから。
分かってるよ、聴いた瞬間大爆笑だろ。
だから気のせいに決まってるんだ、
微かに染まった君の頬なんて。

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