「羽根が、生えたみたいだったんだ」
「…ぶっ」
「…笑うな」
「兄さんってば意外とオトメな妄想するんだね」
「妄想って言うな!」
「あはははは!笑いがとまんない!ウィンリィに教えてこよう!」
「ぎゃああああ!?」
「ウィーンリーィ!!」
「何でもねぇ!こっち来んな!!」
「なぁんですってぇ?!」
「ウィンリィ、あのね…ッ」
「お前に用事なんて無ぇからあっち行け!耳塞げ!!」
「黙らっしゃい!あんたに呼ばれたんじゃなくてアルに呼ばれたのよ!!」
「さっき兄さんったらねぇ」
「言うなよ?!言ったら承知しねぇからな?!…ぐはッ!」
「さぁ、アル。遠慮なく教えて頂戴」
「て、っめ…憶えてろよ…!」
「はい、ウィンリィの勝ちー」
あぁもう、ほんとに頼むから。
分かってるよ、聴いた瞬間大爆笑だろ。
だから気のせいに決まってるんだ、
微かに染まった君の頬なんて。
[9回]
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