「あたし、エドが怖いわ」
「ちょっ、兄さん!ウィンリィに何したの?!」
「冤罪だ!!」
「だってずるいんだもの」
「はい?」
「あっちこっち旅してたから色んなこと知ってるし」
「そうだね」
「いつの間にか、身長だって追い越されてるし」
「はぁ」
「一緒に居ると、安心するし」
「信用されてたんだね、意外と」
「意外ってお前」
「頼りになるエドって、何だか怖いのよ」
「それ、怖いって言うより…」
「さっぱり意味が分かんねぇ!」
「兄さんは、ヒトの心の機微を学ぶべきだと思うよ」
不安じゃないの、怖いだけなの。
エドがエドじゃないみたいなのに、でもちょっとだけどきどきするの。
好奇心への恐怖?
知ってしまったら、もう抑えきれない。
[8回]
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