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文学少女 1

「出来た?もうそろそろ?」
「三題噺が欲しいなら静かにして下さい」
「そんな眉間に寄せて書いたら、焦げたブラウニーみたいな三題噺になっちゃうんだから」
「焦げたブラウニー食べたことあるんですか。辛子入りましたー」
「やだやだぁ!どうしてそんなに可愛くないの、心葉くんったら!!」
「はいどうぞ、可愛くない後輩が書き上げた三題噺ですよ」
「いやね、冗談じゃない。心葉くんは夏目漱石全集の初版本くらいに素敵な後輩よっ」
「…食べ物と並べられても微妙に嬉しくないんですけど」



夢十夜は読みやすくてお勧めね。
嬉しそうに三題噺を頬張る彼女が涙目になるまで約3秒。
ブラウニーのナッツの代わりに入れられた鷹の爪を噛み潰したようだと泣き喚く。
いつも被っている迷惑行為を考えれば、これくらいは可愛い仕返し。

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