「伸ばした腕がどこまで届くのか、獄寺君は知ってる?」
「クイズですか?それとも、思想的な見解?」
「さぁ、どっちでしょう」
「もしも十代目が危険に晒されているとして…勿論、打破なさるでしょうけれど!」
「うん」
「そうしたら、俺はどこに居たってお傍に駆けつけます」
「ほんとにやりそうだよね」
「そこに制限はありません。俺の腕は、世界中に届きます」
「…獄寺君らしいや」
「笑わないでください、本気なのに」
「ううん、嬉しいんだよ」
君のまっすぐな瞳が。
君のまっすぐな心が。
もうすぐその腕が届かなくなる。
そんな残酷な台詞を、言えるはずもなく。
[0回]
PR