「クロームを使ってまで、一体何の用ですか」
「続き」
「は?」
「この前の」
「…あぁ」
「俺の守護者となる為の条件として9代目における門外顧問が提示したのは城島犬、柿本千種の身の安全と絶対的な保証」
「さあ、どうでしたかね」
「それらの意味するものは彼らが人質ということ」
「…何が望みです、ボンゴレ」
「改めて、俺と取引をしよう」
全く、『甘い』の一言に尽きる。
相手に情けをかけての取引に、公平性などあるはずもない。
慣れ合っているのではないのだと。
不利な条件を出しているのだと。
その上で協力を強いているのだと。
僕らの為のお膳立て。
そうまでして護りたいものがあるのだと君は、
僕の指からリングを抜いた。
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