「お菓子食べたい」
「ウィンリィ、作れるじゃない」
「自分で作れよ」
「違うのよ!ヒトの作ったものが食べたいの!!」
「ばっちゃんのカントリーケーキは?」
「すでに面倒だからって却下されたわ」
「そうだ、兄さんに作って貰えば?」
「材料の無駄って知ってる、アル?」
「パンケーキくらい焼けるぞ!!」
「材料言ってみよう、兄さん」
「小麦粉、砂糖、卵―――…水」
「何よ、混ざってるのは平気なくせにー!!」
「扱うのは嫌だ!臭いが無理!!」
「じゃあ、次から機械鎧壊すごとにミルクパンケーキ練成」
「良い考えだわ、アル」
「大却下!!」
お皿くらいは準備してあげる。
とっておきの紅茶を淹れて、あったかふわふわパンケーキ。
たっぷりバターとシロップ添えた不器用な君の、不器用な優しさ。
[7回]
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