「山本」
「どした、獄寺」
「…十代目が成しえなかったことを、オレらがやれると思うか」
「随分、らしくねぇのな」
「…そうだな、悪ぃ。忘れてくれ」
「ツナは、考え無しじゃないと思うぜ」
「は?」
「ん?」
「どういう意味だ」
「んー…?よく分かんね。何となく」
「っの、分かんねぇことを口に出すなッッ!!」
意味があったと?
理由があったと?
だったらそれは一体どんな?
貴方の死は大きすぎて、重すぎて、思考回路が働かない。
戸惑いや不安、期待や羨望。
あの小さな背中に全部押し付けていた自分の無力さに吐き気がした。
[0回]
PR