「むーくろー、むっくーん」
「…止めて貰えませんか、気持ち悪い」
「うん、俺も気持ち悪い」
「無理やり波長を合わせて、夢の中でまで何の用ですか」
「今日はクローム居ないんだね」
「ボンゴレ、聞いてます?」
「ちょっとだけ、話を」
「話?」
「話」
「…珍しい。随分と、穏やかではない瞳だ」
「悪巧みをちょっとね」
「君の頭で足りるんですか」
「ブレインタイプの共謀者がふたりもいますから」
「それで?」
「お前に利用されてあげる」
「ボンゴレらしくない妥協だ」
「うん。だから手、貸してよ」
まるで猫の手でも借りるかのように簡単に言ってのける。
確かに彼らには大きな借りもある。
君を利用して、今回だけは君の手駒になってあげましょう。
[1回]
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