「リーンちゃん、レンくんと喧嘩したって?」
「……だって、レンがおやつ取ったんだもん」
「レンくんおやつ食べちゃったの?!」
「そうだよ!あたしの分まで全部!!」
「あれ、確か賞味期限切れてた気がするんだけどなぁ…?」
「えっ?」
「そうそう。お姉ちゃんがあるの忘れてたって別のを買いに行ったもの」
「えっ?えぇっ?」
「今頃、レンくんお腹痛くなってるんじゃないかしら?」
「れっ、レン―――――!!!」
「ちょっと、ミク。私が無精者みたいに言ってくれるじゃないの」
「お帰り、メイコお姉ちゃん」
「準備して行ったのは、ちゃあんと賞味期限内のおやつよぉ?」
「どっちかが謝らないと終わらないじゃない」
「良いわ、お菓子買いに行ったのはほんとだしね」
「わーい、苺大福だ!」
お茶を淹れていると、双子が揃って顔を出す。
不安そうに見上げてくると抱き締めたくなっちゃうわ。
お薬あげる、言って苺大福を手に乗せる。
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