「…んっ」
「動くな」
「や、くすぐったい」
「やりにくいだろ」
「分かってるけど…痛っ、そこダメぇ…っ」
「ちょ、待て、上手く入らね…」
「んンっ、耳元で喋らないで…」
「…つぅか、さっきから妙な声出すな!!」
「だってエドがうまくやらないからでしょ!!」
「だったら両手塞がってるからピアス着けろとか言うな!」
「今、手がすんごい冷たいんだもん~っっ!!」
証拠だとばかりに、背中に入れられた手に飛びあがる。
心臓止まったらどうしてくれる!
気にせずピアスの定位置を確認すると、ありがと、ととろけるようにはにかむ彼女。
別の意味で止まりそうになった心臓が、思い出したように早鐘を刻む。
[8回]
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