「お誕生日おめでとうございます、十代目」
「ありがとう、獄寺君」
「お祝の品とメッセージが届いてますよ」
「うわぁ…毎年のことながら…」
「それだけ十代目が偉大でいらっしゃるんです!」
「あのさ、イタリアではコレが普通なの?」
「普通はボンゴレの次期後継者ともなれば大々的にファミリーで華やかなパーティが開かれるんですが」
「華美が普通なんだ…」
「十代目はあまり好まれないのでこういった形で」
「ありがたいけどやっぱり我儘言ってるんだよね、オレ」
「我儘とは言いませんが、少しずつは出席なさった方が良いかと」
「うん、そうだね。あと何か国語覚えなきゃかなぁ」
イタリア、フランス、イギリス、ドイツ。
近隣諸国は流石に覚えた。
あとは中国、ロシアと何だっけ。
見慣れない国の言葉で書かれた、たくさんのメッセージ。
さて、この中に悪意の籠ったプレゼントがあるだろう。
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