「雲雀さん」
「……………」
「ひーばーりーさーんっ」
「…僕の嫌いなもの教えてあげようか?」
「群れ、馴れ合い、六道骸、幻術?あとは…」
「足りない」
「あ、俺ですか?」
「嫌われてる自覚あるんだ」
「嫌われてる自覚はありますけど、面白がられてる自覚もありますよ」
「へぇ」
「雲雀さんは、口で言うよりもずっと人間味がありますよね」
「褒めてるの、貶してるの?」
「どっちだと思います?」
「ほんと、君、言うようになったよね」
怯えるばかりだった君の瞳に、
刃が宿るようになったのはいつからだった?
笑顔で毒を吐く君が、恐れるものは変わらない。
大切なものを守るためなら、いったい何を引き換えにするのだろう。
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